「プロンプトって、なんだか難しそう」「AIって専門用語ばかりでよくわからない」──そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、実はプロンプトって、とてもシンプル。かしこまった言葉じゃなくても、LINEで友だちに話しかけるような感覚で大丈夫なんです。
この記事では、人気の会話型AI「ChatGPT」を使いながら、初心者の方でも気軽に使える「プロンプト（お願いの言葉）」のコツをご紹介します。
そもそも「プロンプト」って何？
「プロンプト（prompt）」とは、AIに対して何かをお願いしたり、質問したりするときに使う“言葉”のことです。
たとえば、「明日の献立を考えて」「旅行プランを作ってほしい」など、あなたがAIにしてほしいことを伝える、その一言が“プロンプト”。
なんだかカタカナで書かれると難しそうに感じますが、要は「話しかけるときの言葉」なんです。
しかも、かしこまった文章にする必要はまったくありません。
例えば——
「夜ごはんどうしよう？ヘルシーなおすすめ教えて！」
このくらいラフな感じでOK。友だちにLINEを送るような感覚で十分通じます。
ChatGPTはとても柔軟に言葉を理解してくれるので、気軽に話しかけてみてくださいね。
ChatGPTへのお願いのコツ
ChatGPTはとても賢いAIだけど、お願いの仕方（プロンプト）を少し工夫するだけで、返ってくる答えの質がぐっと良くなります。
ここでは、初心者でも試しやすい「伝わりやすいプロンプトのコツ」をご紹介します。
1. 「何を」「どんなふうに」してほしいかを伝える
ざっくりでOKなので、「内容」と「雰囲気」の2つをセットで伝えるのがポイントです。
例：「ブログを書きたい。優しい雰囲気の冒頭文を考えて」
何がしたいかを最初に入れると、ChatGPTに伝わりやすくなります。
その後にちょっとした追加情報を入れることで、返ってくる文章が「ちょうどいい」ものになりやすいですよ。
2. 「〇〇っぽくして」とお願いしてみる
ChatGPTは「例え」や「雰囲気」もよく理解してくれます。
迷ったときは、「〇〇みたいにして」と言ってみるのもおすすめです。
例：
「やさしくて親しみやすい感じで」
「小学生にもわかるように」
「プロっぽい文章で」
3. 追加情報を与えると、もっと思い通りに
ChatGPTは曖昧な内容だけでも返してくれますが、もう少しだけ背景や希望を伝えてあげることで、ぐっと自分の求めていた答えに近づきます。
例えば、
「SNSに載せる一言メッセージを考えて」
というお願いでもOKですが、そこに、
「SNSに載せる一言メッセージを考えて。写真は桜の風景。優しい雰囲気で。20〜30代の女性向け」
と情報を足すことで、AIは「こんなトーンが合いそう」と判断して、よりピッタリな言葉を返してくれるようになります。
ポイントは、「うまく言えなくても、思いついたことをポンポン付け足していけば大丈夫」ということ。
ChatGPTは、話の途中で方向を変えたり、補足したりすることに柔軟に対応してくれるので、会話の中で一緒に仕上げていく感覚でOKです。
プロンプトに迷った時の解決のヒント
「なんて言えば伝わるのかな……？」
はじめのうちは、ChatGPTへの“お願いの仕方”に悩むこともあると思います。
でも、大丈夫。いくつかのポイントを押さえれば、迷ったときにもスムーズにやり取りできるようになりますよ。
1. 思ったことをそのまま書いてOK
「どう聞けば正解？」と考えすぎずに、まずは思っていることをそのまま打ち込んでみましょう。
「上手く言えないけど、〇〇したい」と書くのでも十分。ChatGPTは言葉の意図をくみ取ってくれます。
2. うまく伝わらなかったら「言い直し」してみる
一度で思いどおりにならなくても大丈夫。
ChatGPTは「言い直し」や「追加説明」にもちゃんと対応してくれます。
例：
「もっと短くして」
「箇条書きで教えて」
「もう少しやわらかい表現でお願い」
「ちょっと違うかも……」と思ったら、言い直してみるとグッと使いやすくなりますよ。
このように、少しずつ会話をしながら自分好みに調整していくのが、ChatGPTと仲良くなるコツ。
会話を重ねながら、一緒に方向性を見つけていく感じです。
3. 過去のやり取りを活かす
気に入った返答があったら、それを参考に「この感じで別の内容もお願い」と応用してみましょう。
「例文」としてコピーしておいて、別の話題の時に貼り付けて「この文章と同じ雰囲気で」というような指示にも使えます。
最初から完璧を目指す必要はありません。
迷っても、間違っても、ChatGPTはちゃんと付き合ってくれます。
色々試すうちにプロンプトの引き出しがどんどん増えて、自然と慣れていきますよ。
AIとの会話は「正解」よりも「試してみる」が大事
プロンプトと聞くと、なんだか特別な言い方が必要そうに思えるかもしれません。
でも実際は、「ちょっと聞いてみる」「こんな感じがいいな」といった、日常の会話に近い感覚でOKなんです。
ChatGPTは、試行錯誤しながらやりとりを重ねることで、どんどん自分に合った使い方が見えてきます。
大切なのは、一回で正解に辿り着くことより「まずはやってみる」こと。
今日ご紹介したコツや例をヒントにぜひ一度、気軽に話しかけてみてくださいね。
あなたの生活の中に、ちょっとだけ頼れるAIの存在が加わるかもしれません。
