「絵が描けないから、アートは自分には関係ない」
そんなふうに思っていませんか?
でも今は誰でも“自分だけのアート”を作れる時代。
しかも必要なのはペンでも、特別なアプリでもなく、“言葉”だけなんです。
たとえば、「夕焼けの空に浮かぶ気球」「白い猫が花畑にいるイラスト」――
そんな頭の中のイメージをそのまま絵にしてくれるAIが、いま多くの人に注目されています。
中でも便利なのが、ChatGPTを使った画像生成機能。
特別な知識がなくてもスマホやパソコンで手軽に使えて、ほんの数行の言葉からまるでプロが描いたような画像が完成します。
この記事では初心者の方でも迷わず使えるように、ChatGPTで画像を作る方法をやさしく丁寧に解説していきます。
さあ、あなたの「こんな絵があったらいいな」を、言葉で形にしてみませんか?
はじめてでも大丈夫!ChatGPTで画像生成の基本ステップ
「AIで画像を作るって、なんだか難しそう…」
そんなふうに感じている方もご安心を。
ChatGPTでの画像生成は、びっくりするほどシンプルなんです。
ここでは、まったくの初心者でも迷わず始められるように基本のステップを順番に紹介していきます。
ChatGPTのアカウントを作ろう
まずは、ChatGPTを使うためのアカウント作成から。
- 公式サイト(https://chat.openai.com/) にアクセス
- 新規登録ボタンを押す
- メールアドレスとパスワードを入力(GoogleやAppleアカウントでもOK)
SMS認証を済ませれば、無料プランで基本的な機能が使えるようになります。
画像を作るには「プロンプト」を入力するだけ
アカウントの準備ができたら、いよいよ画像づくりにチャレンジ!
画像生成は、ChatGPTに「こんな絵を描いて」と伝える=プロンプト(指示文)を入力するだけでOKです。
たとえば、こんな感じ
「森の中で光るキノコが生えている幻想的な風景を描いて」
「白い猫が青空の下でお昼寝している可愛いイラスト」
するとAIがあなたの言葉を読み取って、数秒〜数十秒で下のような画像を生成してくれます。


最初はシンプルな言葉から試してみよう
いきなり長くて複雑な文章を書かなくても大丈夫。
最初は「こんな雰囲気の絵がほしいな」と軽くつぶやく感じで十分です。
たとえば
「ピンクの空と白い雲の風景」
「小さなロボットが本を読んでいる」
「冬の街並みに灯るイルミネーション」
少しずつ試していくうちに、「こう言えばもっと自分好みに仕上がるんだ」というコツも見えてきますよ。
伝え方がカギ!プロンプトのコツ
ChatGPTで画像を作るとき、いちばん大事なのは「伝え方」です。
「どんな絵にしたいか」をうまく伝えられると、仕上がりがグッと理想に近づきます。
とはいえ、難しく考える必要はありません。
ポイントを押さえれば誰でも「伝わるプロンプト」が書けるようになりますよ。
まずは基本の3点
「何を」「どんな雰囲気で」「どんな構図で」
プロンプトには、大きくこの3つを意識してみましょう。
何を描いてほしい?
→ 主役になるもの(人物、動物、風景など)
どんな雰囲気?
→ 明るい、幻想的、落ち着いた、かわいい などの“空気感”
どんな構図・視点?
→ アップ・全体・斜め上から・背景あり/なし など
たとえば:
『白い猫がソファで寝ている、やわらかい光、イラスト風』
→ 主役は「白い猫」/雰囲気は「やわらかい光」/構図は「室内でソファの上」/スタイルは「イラスト風」
このくらいの情報でも、かなりイメージ通りの絵が出てきやすくなります。
もっとこだわりたい人は
慣れてきたら、「スタイル・色・背景」も加えてもう少し細かく指定するのも楽しいです。
たとえば
スタイル:アニメ風、油絵風、水彩画、3Dっぽく、手描き風、ミニマルなど
色:パステルカラー、モノクロ、ビビッドな色合い
背景:森の中、未来都市、星空、カフェの中、など
例:
『未来都市の高層ビルの上で、赤いドレスの女性が立っている。夜景、サイバーパンク風、光が反射している』

このような作品ができました。
要素を細かく指定するほど、「あなたらしい世界観のアート」ができあがっていきます。
AIアートを楽しむアイデアいろいろ
「画像を作って終わり」じゃもったいない!
せっかくなら、自分で作ったAIアートを、いろんな形で楽しんでみましょう。
ここでは、初心者さんでもすぐにできる活用法をいくつかご紹介します。
SNSのアイコンやバナーに使ってみる
自分だけの絵柄で作ったアートはSNSのプロフィール画像やヘッダー画像にぴったり。
たとえば
優しい雰囲気のイラストで「癒し系」のアイコンに
好きな色や世界観を詰め込んだバナー画像に
「人とかぶらないオリジナル感」が出せるので、個性のあるアカウント作りにも◎。
オリジナルキャラクターや創作の参考にも
「こんなキャラが描けたらなあ…」
そんな夢も、AIアートなら言葉で形にすることができます。
自作の小説、漫画、ゲーム、創作世界のキャラを
ビジュアルで表現したいときにもおすすめ!
- 服装や髪型のイメージ出しに
- キャラの表情バリエーションを作る練習に
- 物語の舞台背景のスケッチ代わりに
見るだけでイメージが膨らんで、創作の楽しさを何倍にもしてくれますね。
ポストカードやグッズづくりにも活用できる!
作った画像をダウンロードすれば、印刷して楽しむこともできます。
- 季節の挨拶にオリジナルポストカード
- ちょっとしたギフトにオリジナルステッカー
- スマホケースやトートバッグ
最近は、画像が1枚あればグッズが作れるネットサービスも増えてきました。
「誰かにプレゼントするためにアートを作る」そんな使い方も素敵ですね。
グッズの作り方の詳細は、また別の記事でご紹介します。
知っておきたいマナーとルール
AIアートは手軽で楽しい反面、守るべきルールやマナーもあります。
知らずに使ってしまってトラブルに……
なんてことを避けるために、ここで基本的なポイントをやさしく押さえておきましょう。
著作権の基本:商用利用OK?クレジットは必要?
ChatGPT(画像生成機能を含む)のようなAIで作った画像は、多くの場合あなたが自由に使えます。
でも、「商用利用してもいい?」「名前を入れなきゃだめ?」といった疑問もありますよね。
2025年5月現在、ChatGPTの画像生成機能の場合、商用利用はOK。
グッズ販売や印刷物への使用も可能です。
クレジット表記も基本不要。「画像はChatGPTで作成」と書く義務はありませんが、紹介として書くのはOKです。
ただし、サービスによって利用規約が異なるため、他の画像生成ツールを使う場合は、
必ずそのツールの規約もチェックしましょう。
公序良俗に反する画像はNG
AIはなんでも作れてしまうぶん、「これは大丈夫かな?」という画像も簡単に作れてしまいます。
でも、次のような内容は作ることも公開することもNGです。
- 暴力的・差別的・性的に過激な表現
- 誰かを傷つけることを目的とした表現
誰かが見たときに「不快だな」「怖いな」と思うような画像は避けましょう。
創作の自由の前に、思いやりがあると素敵ですね。
他人の作品を「そのまま再現」は避けよう
「有名なキャラクターを描いてみたい」
「憧れのイラストレーターっぽくしたい」
そんな気持ちはよくわかります。
でも、他人の作品をそっくり真似するような指示(プロンプト)や、画像を勝手にアップロードして使うのは、著作権侵害になる可能性があります。
「○○という漫画の○○をそのまま描いて」
「この人のイラストの雰囲気でそっくりに」
他人の描いた絵をアップしてAIに加工させる (許可があればOK)
このように作ったものはネットにアップロードすることは避け、自分だけの楽しみに留めましょう。
「好き」は大切な気持ちだけど、その作品を作った人の権利も大切にしていきたいですね。
言葉で絵を描く、新しい楽しみ方
「絵を描くのは得意じゃないけれど、こんな世界を描いてみたい」
「こんなキャラクターが頭の中にいるんだけど、形にできなくて……」
そんなあなたの想像を、言葉という“ペン”で描ける時代がやってきました。
画像生成AIは難しい知識がなくても、自分の「好き」や「イメージ」をかたちにしてくれるツールです。
はじめはうまく伝わらなくても、少しずつプロンプトの工夫をしていくうちに「あ、これこれ!」という一枚に出会えるはず。
大切なのは、うまく作ることじゃなくて楽しむこと。
スマホひとつでも始められるから、ぜひ気軽にあなたの感性を言葉にして試してみてくださいね。
世界にひとつだけの“あなただけのアート”を、言葉から生み出してみましょう。